第6学年2組 総合的な学習の時間活動案(情報リテラシー)
  
    
      日時    平成13年10月26日(金) 
              第3、4時間(10:40〜12:15) 
      活動場所  コンピュータ室 
      授業者   佐和伸明,渡邊昭雄 | 
    
  
 
      
題材名   「きみのWebページ、公開して大丈夫?」
        〜Webページ発信に関する情報モラル〜
子どもの実態
 本校では平成11年度から新しいコンピュータシステムを導入し、子どもたち一人ひとりがいつでもどこでも自由にコンピュータを活用できる環境づくりとコンピュータを活用する能力(情報リテラシー)の育成を目指してきた。このことにより、子どもたちが総合的な学習の時間をはじめ各教科でコンピュータを活用している姿が日常的となり、文字入力やソフトの使い方などの技能は着実に伸びている。特に6年生はこれまでの積み重ねによりWebページの作成や電子メールの発信の技能など情報発信をするために必要な技能を十分に身につけている。
題材の持つ価値(必要性) 
○現在子どもたちは各自のWebページを作成中であり、情報発信の場面での情報モラルを身につけることは、子どもたちが情報社会において被害者や加害者にならないようにするために必要である。また、人間としての倫理意識や判断力を育むこともできる。
○家庭でのインターネット接続率はますます高まっており(70%)、子どもたちが保護者の許可を必要とせず自由にネットサーフィンをしたり(45%)、個人用のアドレスを所 有している子どもも増えている(25%)。子どもたちの生活が急速に情報化が進む一方、情報モラルやセキュリティに関する指導をどのように進めたらよいか分からない家庭がほとんどの現状において、その役割は学校にならざるをえないと考える。 ( )内は本学級全家庭数中の割合
題材を通して育てたい子ども像
○情報教育を通して、文字入力やソフトの使い方などの技能面だけでなく、メディアに対する理解と情報社会で適切な活動を行うための元となる判断力と正しい態度を身につけ てほしい。
○情報通信機器を道具や手段として有効に活用し、自ら情報発信することで人と関わり合い、学び続ける子になってほしい。
○情報通信ネットワークを介したコミュニケーションも、「人と人との間のコミュニケーション」であることを意識し、優しさと思いやりをもって行動できる子になってほしい。
1.本校研究仮説との関連
 情報通信機器や周辺機器の基礎的な操作や情報通信のマナーなどを身につけることにより、総合的な学習の時間や教科等の学習を進めていく上で、有効な活用を図ることができるようにする。(研究仮説2 情報リテラシー)
 
2.本時の活動(2/2) 
(1)本時のねらい
○Webページを作成してインターネット上に情報発信する際に気をつけなければならないことを理解する。
 ・知的所有権(著作権等)がどのようなものか知る。
 ・インターネットで個人情報が公開されるといろいろな問題が起きることを知る。
 ・個人情報自体の価値や重要性に気づかせ、他人の個人情報を公開しないことはもちろん、自分の個人情報にも慎重に対応する態度を身につける。
 ・発信した情報によっては、周囲の人に迷惑をかけたり、困らせてしまったりすることがあることを知る。
(2)本時の展開
  
    
      | 時配 | 
      学 習 活 動 | 
      支 援 と 評 価(◇) | 
    
    
       5 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      15 
       
       
       
       
       
      25 
       
       
       
       
       
       
       | 
      1 本時の学習内容を知る。 | 
        | 
    
    
      「きみのWebページ、公開して大丈夫?」 
       Webページを公開する時に注意しなければいけないことを考えよう。 
        | 
    
    
      ・どんなことが問題になりそうか考える。 
       
       
       
      2 教材用Webページを見る。 
       *「ネット社会の歩き方」 
      ・個人情報の保護 
      ・誹謗中傷 
      ・責任ある発信 
      ・知的所有権の保護 
       
      3 サンプルWebページを見て、気づいたことや分かったことを話しあう。 
       ○グループで話し合う。 
       ○話し合ったことを全体で発表する。 
       ○問題が起こらないようにするにはどうすればよいかを考える。 
       ・著作物を利用したいとき 
         情報・素材の著作者に許可をもらおう。 
       ・個人情報 
         不必要な情報は提供しない。 
         他人の情報は勝手に公開しない。 
       ・誹謗中傷 
         人がいやな思いをしないように気をつけよう。 | 
      ・今まで学んだ項目がないか考えさせる。 
      ・校内で公開することとインターネット上に公開することの違いに気づかせる。 
       
      ・本時の学習に関連する項目を知らせる。 
      ・自分の興味があるものから見るようにさせる。 
      ・気づいたことをワークシートにメモさせておく。 
       
       
       
       
      ・グループ内での話し合いが活発になるように助言する。 
      ・グループの代表に発表させる。 
       
      ◇無断で使うことことなく、きちんと許可を得ることの大切さを理解できたか。 
      ◇他人の個人情報はもちろん、自分の個人情報にも慎重に対応すべきことを理解できたか。 
      ◇Webページで情報を発信することで 人を傷付けてしまうことがあることを理解できたか。 | 
    
    
      |   | 
      休   憩 | 
    
    
      20 
       
       
       
       
       
       5 
       
       
       
      20 
        | 
      4 今までに自分たちが作ったWebページを見て、インターネット上に公開さ れたら、どんな問題が発生するか考え る。 
       ○5年生の時に作ったWebページを見る。 
       ○今作成中のWebページを調べる。 
       
      5 本時の学習をまとめる。  
       ○Webページをインターネットで公開するときに気をつけなければいけないことを整理する。
  
       
      6 各自のWebページ作成を進める。   
        | 
      ◇個人情報が書かれていることを、問題点としてとらえることができたか。 
      ◇自分または友達のWebページのなかで 、問題点をとらえることができたか? 
      ・問題点を解決する方法を考えさせる。 
       
       
      ◇何と言っても基本は「相手の立場に立って考えること」であり、それぞれの人の立場を尊重して、おもいやりをもってWebページを作成することが大切だということを理解できたか。 
       
      ・本時の活動を振り返り、次の活動に意欲がもてるようにさせる。 | 
    
  
 
*ネット社会の歩き方 http://www.net-walking.net/
参考文献