5. 教育実践活動の評価
教育的先進性から見て開発ソフトウェアは次の特徴を持つものとした。
○学習への興味関心の向上の為、教材をアニメーションムービーとした。
○自ら課題について考え、意見を交換し、知識だけでなく正しい行動まで結びつくような学習展開がはかれるような作りとした。そのために、問題が発生したところまで見せるストーリ展開でアニメーションムービーを終わりにして、その後、どのようになるのか、どこに原因があったのか考えさせることをねらいとした。
あわせて、考えた結果とつきあわせて、更に学習が発展できるように、どの部分に原因があったのか、どのようにすれば良かったのか解説する後半のアニメーションムービーも用意した。
これらのねらいが期待どおりに効果あったか、評価項目を検討し、アンケートにより調査を行った。
5.1 評価項目と内容
(1)評価項目
a.有効性について
このプロジェクトの狙いである「ネット社会を安全に、楽しく、賢くすごす」教材として、有効活用できる内容か。そして、どのように利用すれば役立つか。
b.学習テーマの範囲、深さについて
使用してみて、説明している範囲や深さは適当であったか。
c.学習テーマへの興味関心について
生徒が学習テーマについて、興味を持ったか
d.生徒の理解について
授業後、学習テーマについて、理解が深まったか、行動できるようになったか
e.ソフトウェアの課題について
操作性や性能
これらの評価項目は実践授業後、教師・児童生徒へアンケートを依頼してデータを回収した。
(2)アンケート用紙−教師用
「ネット社会の歩き方:レッスンキット」アンケート用紙 −教師用−
本サイトの教材を利用した授業実践ご苦労様でした。お手数ですがご意見や感想などを本アンケート用紙に記入していただきたく、宜しくお願いします。
(利用しなかった資料に対する項目は未記入で結構です。)
1. 学校名
2. 授業を実施した学年 複数の学年で行った場合は、全て記入してください。
年
3. 先生のお名前(授業を実施された先生,担任以外の場合は担当名を「」で書き添えてください。)
4. 実施日、授業時間数、授業形態
年 月 日〜 月 日 □一斉授業 時間
年 月 日〜 月 日 □個別学習 時間 合計 時間
5. どのようなねらいをもった授業で本教材を利用しようとされたのか、その理由に該当する項目にチェック(v)してください。
□インターネットを利用した情報検索の注意点を知る
□インターネットを利用した情報発信の注意点を知る
□インターネットを利用したコミュニケーションの注意点を知る
□インターネットを利用した取引(契約やネットショッピング)についての注意点を知る
□携帯電話利用の注意点を知る。
□その他 (その他の場合、以下に簡単に記入してください)
6. 利用した学習ユニットが一斉授業用(解説画面無し)、個別学習用(解説画面有り)いずれであったかチェックマークと、その学習ユニットの番号を記入(複数記入可)してください。
□一斉授業用 □個別学習用
学習ユニット番号:
7. ネット社会のルールやマナーなどを学習するための教材として、利用した学習ユニットの感想・意見を該当する項目にチェックしてください。(複数回答可。)
<指導する教師にとってどうか>
□ 1:有効な教材 □ 2:使いやすい教材 □ 3:扱うテーマ数に満足
□ 4:わかりにくい教材 □ 5:使いにくい教材 □ 6:扱うテーマ数が少ない
<活用する児童生徒にとってどうか>
□ 7:有効な教材 □ 8:使いやすい教材 □ 9:内容がわかりやすい
□10:わかにくい教材 □11:使いにくい教材 □12:内容がわかりにくい
□13:扱うテーマ数が少ない □14:表示が速い □15:表示が遅い
8. 上記の項目でチェックした理由をチェック項目番号と共に記入してください。
9. 利用した学習ユニットの指導事例について、学習ユニット番号(01〜34)と共に感想・要望・改善点などを記入してください。
10.利用した学習ユニットのプレゼンテーション資料について、学習ユニット番号(01〜34)と共に感想・要望・改善点などを記入してください。
11.利用した学習ユニットのワークシートについて、学習ユニット番号(01〜34)と共に感想・要望・改善点などを記入してください。
12.電脳商店街(ショッピング体験)について、感想・要望・改善点などを記入してください。
それぞれ電脳商店には番号がありますので、その番号(01−08)と共に記入してください。全体に関する記入であれば番号を省略してください。
13.電脳商店街ツアーについて、感想・要望・改善点などを記入してください。
14.授業成果のまとめ
この教材に対する留意点や課題がありましたら記入してください。
(3)生徒用アンケート用紙
「ネット社会の歩き方」アンケート用紙 −児童・生徒用−
学習ごくろうさまでした。このソフトを利用した感想などをお聞かせください。
1.校種、学年と名前を記入してください。 □はチェック(v)してください。
校種 □小学校 □中学校 □高等学校 □養護学校、他
学年 名前(省略可能) 性別 □男 □女
2.利用したソフトの種類を選んでください。
□学習ユニット(一斉授業用−解説画面無し)□学習ユニット(個別学習用−解説画面有り)□電脳商店街
3. 利用したソフトを選んでください。2つ以上にチェックをしても良いです。
□1無料ダウンロードは慎重に □2Webサイトの情報を活用しよう □3こんなWebサイトに気をつけて □4大人向けの情報に注意 □5危険な情報に注意 □6ネットで悪口は要注意 □7ネットで悪口が罪になる □8おもしろ半分では無責任 □9確かな情報を発信しよう □10住所や電話番号をおしえるのは慎重に □11個人情報は公開しない □12個人情報は大切なデータ □13他人の絵や文章のコピーは要注意 □14音楽データ交換サイトは要注意 □15コピーしてもいいの? □16とばく行為は禁止 □17ネズミ講は禁止 □18マルチ商法に注意 □19チェーンメールはカット □20スパムメールは無視 □21契約は慎重に □22出会い系サイトに要注意 □23携帯電話を賢く使おう □24チャットで個人情報は言わない □25チャットの危険性 □26電子掲示板の賢い利用方法 □27コンピュータウイルスに注意 □28他人になりすまして □29クレジットカードの取扱いは慎重に □30ネットショッピングの活用 □31雲隠れに注意 □32個人輸入は慎重に □33発注ミスに注意 □34ネットオークションの賢い利用方法 □35電脳商店街
4.あなたが見た学習ユニットで、何が問題かわかりましたか?
□よくわかった
□わかった
□わからなかった
5.このような問題があることをあなたは事前に知っていましたか?
□知っていた
□知らなかった
□わからない
6.興味を持って学習できましたか?
□興味深く学習できた
□普通
□興味を持てなかった
7.内容がわかりやすかったですか?
□わかりやすかった
□普通
□わかりにくかった
8.デザインが見やすかったですか?
□見やすかった。
□普通
□見にくかった
9.操作しやすかったですか?
□しやすかった
□普通
□操作しにくかった
10.ストーリーが身近で、役に立ちましたか?
□役に立った
□普通
□役には立たない
11.他に感想や考えたことがあれば、自由に記入してください。
5.2 評価方法
(1) 実践授業校の募集
検討委員会メンバーで小、中、高の教師、およびメーリングリスト「あいみての」、「I-ethics」を用いて募集を行った。
その結果、以下の学校で実践授業を実施した。
○大津市立瀬田小学校
○山梨大学教育人間科学部附属小学校
○玉川学園高等部
○慶應義塾幼稚舎
○山梨大学教育人間科学部附属中学校
○広島市立鈴張小学校
○清泉女学院中学高等学校
○松阪市立中部中学校
○所沢市立荒幡小学校
○愛媛県立新浜工業高等学校
(2) 実践授業方法
学習ユニットを用いた一斉学習での授業方法。
以下の説明で「本サイト」とは、「ネット社会の歩き方」一般公開用のサイトであり、成果の普及と実践授業でアクセスするWebサイトのことである。
a.学習ユニット毎に用意された学習指導資料を教師は予め本サイトからダウンロードし、授業の進め方を計画する。
b.教師は本サイトのオンライン文献集から授業に参考となるデータやURLを調べ、プレゼンテーション資料をダウンロードし、実際の授業で生徒達に提示するデータを用意する。
c.教師は本サイトのワークシートをダウンロードし、予め生徒に配布しておく。
d.学習ユニットのテーマに関する生活体験や知っていることを話し合い、共通認識や疑問点、問題点など抱かせる。
e.学習ユニットを教師が紹介する。液晶プロジェクターなどに表示する。
f.視聴した後、学習ユニットに描かれた内容から次の様な事柄を話し合う。
・似たような体験があったか
・どのような問題点があるか
・学習ユニットのどの画面に問題点があるのか
・何故なのか
・どのように行動したら良いのか
・もし、問題が発生したら、どのような対応方法があるか
g.学習ユニットの解説画面を視聴し、自分たちが考えたことと照らし合わせ、自分ならどうするかを考えさせる。
h.教師が実際に起こった事例など、b.で用意したプレゼンテーション資料を表示しながら、説明する。
i.最後に学習成果のまとめとして、ワークシートに記入する。
(3) アンケートの実施と回収方法
アンケート用紙へ記入し、事務局へ送付、およびアンケート画面から入力する。
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