移民募集ポスター
 1908年6月18日,日本人移民を乗せた「笠戸丸」がサントス港に入港したのが,日本人のブラジル移民のはじまりです。初期の移民は契約農民としてサンパウロ近郊のコーヒー農園へ引き取られて行きました。移民のほとんどは定住ではなく,数年間の出かせぎと考えていました。斡旋業者も「コーヒー農園で数年間働けばひともうけできる」と宣伝し,移民を集めました。しかし,実際の生活はきびしく,伝染病の流行もあり,移民集団による逃亡や争議が起こりました。その中でも自作農や都市部での商工業へ職をかえる人など生計の確立へ向けての努力がつづきました。