従来の外国語の授業では,テープレコーダ,ピクチャーカード,フラッシュカードなどを教室へもっていかなければなりませんでしたが,最近のソフトウェアの進歩のおかげで,コンピュータとプロジェクタがあれば,そのほとんどを持参する必要がなくなります。
外国語の学習ではコミュニケーションが重視されています。ところが,教室で授業を行っているだけではコミュニケーションの場面を擬似的に教室内につくることになり,生徒の意欲を高めることはできないという指摘もあります。そこで,インターネットを用いることで,コミュニケーションが世界に広がり,従来の授業ではなかなか実現できない生きたコミュニケーションが成立しやすくなります。また,外国語の学習内容は海外の事柄に関することが多く,資料が日本ではなかなか手に入らない場合があります。そのようなときにインターネットを使うと,写真などの資料を比較的簡単に手に入れられることもあります。
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マルチメディア教具の利用 |
従来,英語の教材というと,テープレコーダ,ピクチャーカード,フラッシュカードなどを個々に用意する必要がありました。しかし,最近のマルチメディア教具のおかげで,ノート型コンピュータとプロジェクタがあれば,ばらばらだった教具を融合して利用することができます。例えば,教科書にある写真やイラストを大画面で提示したり,教科書の本文を解説するのに黒板を使わず,直接大画面に書き込んだりすることができます。また,教科書本文の音声を聞かせたいときは,画面上のボタンをクリックすれば音声を再生することもできます。しかも,本文の一部であっても,聞かせたい部分だけをクリックして再生することができます。今までは,フラッシュカードを自分で用意しなければなりませんでしたが,新出単語を大画面で表示でき,その音声を再生したり,表示時間を調整したりできます。そのほか,練習問題などの様々な機能が含まれているので,工夫次第で,授業を豊かなものにすることができます。 |
教科書付属のCD-ROMを使ってプロジェクタで表示させた例 |
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