授業におけるIT活用法
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 中学・高等学校 数学
(7)  問題解決手順の学習
 数学で学ぶ論理的な考え方は,プログラミングの基礎となるアルゴリズムと関係しています。また,アルゴリズムは,数学における基本的な問題解決の基礎になります。したがって,プログラミングを学んだ生徒に,開平方やユークリッドの互除法などのプログラムを作らせることで,その考え方をよりよく理解させることができます。プログラミングを学んでいない場合でも,アニメーションを利用した学習ソフトでアルゴリズムがわかりやすく学べます。 生徒が頭の中で(アルゴリズムを学習する問題の例としての)ハノイの塔をイメージしながら,コンピュータに向かってプログラムしている様子のイラスト

(8)  繰り返し学習で養う基礎・基本
 数学ではドリル形式の学習が効果的な場合があります。繰り返し同じ種類の計算をしたり,少しずつ変えた問題に同じ公式を適用したりすることで,基礎的な能力を養うことができます。繰り返し型の学習ソフトを使うと,自分のペースでこのような学習を進めることができます。ドリルの内容については教員が精選する必要がありますが,理解できない部分は友達同士で教え合うなど,学習における相互作用も期待できます。生徒が学習した結果を記録して,それを統計的に処理することできめの細かい指導も可能になります。 コンピュータが擬人化されていて,生徒と対話形式で問題・解答を進めていく様子のイラスト

留意点

(1) IT利用で学んだ内容をそのままにせず,数学的な論理や処理の本質も学ぶように留意します。例えば,計算でも,コンピュータをブラックボックスとしないで,計算のための考え方を学習し,ITを学習の補助として考えることが大切です。
(2) ITを利用して,日常生活の中にある数学的な考え方のできる分野を授業に多く取り入れます。そして,数学と生活とのつながりを深めるようにします。
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