授業におけるIT活用法
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 小学校 理科
効果的なIT活用法

(1)  より自然に親しみ,自然と関わるためのIT活用
 住宅環境の都市化が進み,児童が遊びの中で自由に自然と触れ合う環境が減少しています。ITを活用することで,児童を自然から遠ざけるのではなく,逆に児童をより自然に親しませたり,より深く関わらせることが大切です。
児童がコンピュータの「昆虫の生活」を見ている。頭の中で,実際に昆虫採集に行ってみたいな,と思っている。 児童がコンピュータの「天文シミュレーション」を見ている。頭の中で,実際に天文望遠鏡で星を眺めて観察結果を書いている自分の姿が浮かんでいる。
児童が山の中でデジタルカメラで植物を撮影している。頭の中では,「私の植物図鑑」という冊子を作っている自分の姿が浮かんでいる。 児童がコンピュータの「ソーラーカーの作り方」を見ている。頭の中で,自分がソーラーカーを作っている様子を思い浮かべている。
 例えば,自然観察に行く前に,マルチメディア図鑑を利用して児童に虫や魚などの生態や特徴,名前などを調べさせることによって,実際の観察がより深まります。また,観察の際にデジタルカメラで撮影した生物を,後日,教室で調べる際にも,ITは役立ちます。このような活動はあくまでも,自然体験のかわりとしてではなく,児童を自然事象に近づけ,引き込むための方策とすべきです。

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