授業におけるIT活用法
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 小学校 体育
(3)  運動の課題をもち,課題解決の工夫を支援するためのIT活用
 体育の学習では学習者が自分の課題について考え,課題を解決するための練習方法や改善方法を工夫することが大切です。「運動の学び方」を学ばせるためには,「慣れ」や「勘」だけに頼るのではなく,コンピュータやネットワークを積極的に活用することでデータを処理したり,シミュレーションによって問題の解決を図ったりするなど,科学的な視点や分析的な見方ができるよう支援することが求められます。
児童がコンピュータのビデオクリップから「跳び箱の練習」を見て,模範となる技を見ている。 友だち同士でマット運動の演技を撮影し,コンピュータ上で繰り返し再生して,どこに課題があるか話し合っている。 児童がコンピュータに表示されている水泳の練習用ビデオクリップを眺めて,実際にクロールの手の動きをまねしている。 バスケットボールのシミュレーションソフトを使って,どこに味方を配置すれば効果的か,グループで相談している。
 具体的には,体育の授業の中で模範となる演技や動きをビデオクリップで調べたり,ビデオカメラで自分のフォームや動きを撮影し,それらの動画をコンピュータで処理することにより,児童自身が繰り返し自分の姿を見て課題を確認することができます。この場合,HDDレコーダやDVDレコーダ,コンピュータのビデオキャプチャー機能(注1)にあるタイムシフト(注2)を用いることも有効です。
(注1) ビデオキャプチャー機能:コンピュータにビデオ動画を取り込む機能。
(注2) タイムシフト:コンピュータに取り込んだ動画を,時間をずらして(例えば10秒後に)表示する機能。
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