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撮影したビデオの良し悪しを決める要素は「安定したビデオ撮影」の他に,見ている人に「何を伝えるか」ということが重要です。 |
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まずは,左のビデオクリップ[撮影例その1]を見てください。
何を伝えたいのかわかりましたか?
カメラが動きすぎていて,被写体が次々と変化するため,見ている方が疲れてしまいますね。 |
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次に,左のビデオクリップ[撮影例その2]を見てください。
撮影している内容は[撮影例その1]と同じ内容ですが,ひとつひとつをしっかりと撮影しているので,先ほどのビデオクリップよりも見ている人に内容がよく伝わります。
このように,ビデオ撮影は「カメラを動かさない」ことが基本です。最近のビデオカメラは軽量でズームなどの機能も充実しているためそれらの機能を乱用しがちですが,上手なビデオ撮影はここでも「安定」していることがコツになるのです。 |
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最初のうちはわかっていても,ついカメラを動かしてしまいます。「撮影中はカメラを絶対に動かさない」と自分に約束して撮影する練習を,慣れるまで何度か繰り返してみましょう。 |
3.2 最小限カメラを動かすことの意味 |
3.1では,カメラを動かさないことが基本であることを学習しましたが,絶対にカメラを動かしてはいけない訳ではありません。カメラを動かすことを有効に使えば,さらに表現豊かな映像を撮影することができます。 |
【ズームを使う意味】
「ズームは遠くのものを撮るためにある」と思っていませんか?
あまりにも遠くにあるものや,危険で近づけない場所にあるものを撮影する場合は別ですが,すこしぐらい遠くのものは,そこまで自分が移動して撮るのが基本です。 |
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まずは,左のビデオクリップ[撮影例その1]を見てください。3.1で学習したようにカメラを動かさずに撮影しています。見ている人は「人物を見せたいのだな」という単純な印象を持つでしょう。 |
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次に,左のビデオクリップ[撮影例その2]を見てください。最初は先ほどと同じ人物ですが,途中からぬいぐるみにズームしています。見ている人は「この人物が持っているぬいぐるみを見せたいのだな」という印象を持つでしょう。 |
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【カメラを左右(または上下)に動かす意味】
デジタルビデオカメラを左右に動かすことにも意味があります。 |
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まずは,左のビデオクリップ[撮影例その1]を見てください。見ている人は単に「公園」という印象を持つでしょう。 |
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次に,左のビデオクリップ[撮影例その2]を見てください。先ほどと同じ公園を撮影したものですが,カメラをゆっくり動かしています。先ほどのビデオよりも遊具や遊んでいる子どもたち様子を良く捉え,さらに「広い公園」という印象さえ与えます。 |
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このように意味をもってカメラを動かすことで,より多くの情報を見ている人に提供することができます。目的を持って使用すれば,動かない映像よりもさらに表現豊かな映像を撮影することができるのです。 |
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