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d.理解を助けるIT |
クレジットカードなどの三者間契約の仕組みや生産や流通の仕組みなど,生徒たちには見えにくく,理解が難しい内容の学習を進めるためには,シミュレーションソフトの活用が効果的です。食事調査,食事診断,食生活の問題点の把握など,プライバシーに触れる学習内容についても,栄養診断ソフトなどを使って個別に学習を進め,電子メールを使って教員と一対一で学習を深めたりするなど,ITを活用すると,個々の実態に応じた学習展開が可能になります。
また,実際に住居に触れて活動する機会が少ない衣食住の住に関する学習では,気候風土と住居の関係や,バリアフリー対応住宅などについての映像メディア提示は効果的です。コンピュータを活用した住宅デザインソフトやCADなど,住関連ソフトによる実習も理解を促すために有効です。
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e.情報社会の自立した消費者を育てる手段
著しい社会の変化に対応できる,自立した消費者としての適切な行動のために,技術・家庭科において広い意味での消費者教育を行うことが大切です。ネットワーク販売による被害が拡大し,消費者を取りまく様々な商品情報が増大する中,情報通信ネットワークの活用法,情報通信ネットワークによる販売に関する適切な知識,家庭管理ソフトの利用法についてなど,ITを生活に生かしていくための実際的な学習を展開することも重要となります。
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生活を工夫し創造する能力を高めるIT |
a.創造の喜びをより高めるIT
作品製作における構想,計画の段階で,作品の仕上がりをシミュレーションすることで丈夫さ,使いやすさなどの構造・機能上の問題点に気付くことができ,よりよい作品の製作につながり,作品を創造する喜びを高めることができます。
また,作品製作に必要な情報を情報通信ネットワークを活用して幅広く収集し,自分が創造した製作品を作成し完成させることも,生徒の成就感を喚起し喜びを高めることとなります。
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