授業におけるIT活用法
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 小学校 理科

(3)  定点観測やシミュレーションを利用して自然事象を科学的に認識
 気象や天文などの分野では,気温の測定や月の観察といった身近な自然事象を観察するだけでなく,それらを巨視的に組み合わせて全体としてとらえる必要があります。このような目に見えない自然事象を科学的にとらえるためにコンピュータシミュレーションなどを効果的に活用することが有効です。
気象衛星「ひまわり」が撮影した日本列島付近の雲の動きを児童が見ている。 児童が自分で作成した「月の観察カード」を見ながら,コンピュータのシミュレーションで「月の動き」を見ている。
児童がインターネット上の「ライブカメラ」を見ながら,九州と近畿,関東地方の実際の天気の様子を調べている。 児童がコンピュータの「化石ができるまで」のシミュレーションを使って調べている。
 例えば,気象データの定点観測システムや定点カメラなどを使って,直接実験や観察ができない気象や地球規模の天気の変化などを調べることができます。この定点カメラとは,各地の今の様子がインターネット上に配信されているもので,天気図や気象衛星の雲の画像と組み合わせることで,児童に予想させて,実際の天気をその場で確かめさせることが可能になります。台風に関する学習でも,実際の雲の動きを児童に見せたり,雨や風のデータをもとにどのような天気の変化が起こるのかを調べさせることができます。また,地層のでき方や,地震の発生メカニズムなどをシミュレーションソフトをうまく活用することで,視覚的に表現することも有効な活用方法です。

<参考>

teiten2000
http://www.central.teiten2000.org/tEotE/latest-all.html

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