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赤堀: |
これは手書きでできるところがアナログっぽいですね。五十嵐先生とはコンタクトされたのでしょうか。 |
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永野: |
この研究を行ったときにアドバイザーとして来ていただきました。基本的には公開されているものですが、唯一、等高線を書きやすくする機能を付け加えていただきました。 |
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赤堀: |
これだと、ひとつの山で左右勾配が違う絵があって、それが等高線になったときの密な状態と疎の状態の違いが見事に出ていますよね。 |
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永野: |
最初に等高線のない状態の山をぐるぐる見せて勾配の差を理解させておいて、それに等高線を書いた場合ににどうなるのか、それが密になったり広くなったりすることで勾配の違いが生徒にも直感的に分かって、すぐに納得してくれます。 |
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赤堀: |
授業はどのように進めたんですか。 |
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永野: |
実はこのソフトでは、最初は地形の勉強をするとはいわずに動物のキャラクターを書いて見せたんですね。すると、生徒も私が最初に見たときと同じように驚いていました。そこで、このソフトで何ができるかを生徒に考えさせたんです。地形に使うといわなかったのは、使い方を例示してしまうとイメージを固定してしまうと思ったからです。すると、例えば美術の立体のデッサン、医学での器官の説明、建築物ではどうだろう…といったいろんなアイデアを出してくれました。 |