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高等学校 地理歴史・公民

現代に生きる私たちの課題
ペンタブレットの活用(現代社会)

ステップ1概要 ステップ2授業準備
ステップ3IT活用のポイント ステップ4工夫・留意点 ステップ5応用事例・参考コンテンツ 次のステップへ

事前準備1 ディベートの準備をしましょう。

ディベートにはいくつかの約束ごとがあります。

1)「対立」が基本
ディベートの基本は「対立」です。話し合うテーマは 「〜は,…すべきだ」という命題の形で示されます。「すべきか,すべきでないか」という判断の妥当性について限られた時間の中で,議論が展開されます。

2)「論題」の設定がポイント
対立型の話し合いをするには「論題」の設定が大きく関わってきます。論題によって「肯定・否定」の二つの立場を明確にする必要があります。肯定側と否定側に機械的に分けられて,議論が展開されます。

3)フォーマットは「時間・順序」を公平に設計する
もっとも単純な進行形式(フォーマット)は,「肯定スピーチで始まって肯定スピーチで終わる」「両チームの持ち時間を均等にする」を柱に組み立てることになります。
肯定側立論 2分
否定側質疑 2分
否定側立論 2分
肯定側質疑 2分
準備時間   3分
否定側反駁 2分
肯定側反駁 2分
肯定・否定双方の「時間・順序」が公平になるように設計します。準備時間はステージとステージの間にとるようにします。スピーチには「立論」「反駁」の二つがあり,相手の立論に対して反駁することになります。「質疑」はディベートのタイプによって入れない場合もあります。

4)発言ルールの工夫
授業でのディベートでは「発言ルール」を様々に工夫することができる。
・発言の順番や時間をはっきりと決め,相手の議論の途中で口をはさむことはできない
・前半戦で争点となる議論はすべて提出しなくてはならない
・持ち時間中,メンバーは何人でも自由に立って発言してよい
・主張と根拠をセットとした「証明された議論」を戦わせる
・相手の「主張と根拠との間にズレや矛盾はないか」を検証し,おかしいと判断したところをさらに根拠を示して反論していく

5)判定方法に関して
どちらの議論のほうがより説得力があるかを競い合うことになる。判定の原則は奇数人の審判が投票で実施します。

これらのディベートの流れを生徒に理解させた上で,論題を発表します。

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事前準備2 スピーチの準備

図書やインターネット上の情報を活用し,肯定側・否定側それぞれスピーチの準備をする。 集めた資料は,立論・反駁の際に示す論拠に用いるので整理しておく必要がある。

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▲会場の様子

準備1 会場の設営

コンピュータとペンタブレット,プロジェクターが必要です。今回の作業のような場合,ネットワーク上に,資料を整理して置いておくと良いでしょう。肯定側・否定側の座席,審判席を準備し,マイク等の用意も欠かせません。

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▲機器の接続の確認の様子
  ・映像を見る  (2分51秒)
高画質 低画質

▲機器の接続図
拡大して見る

準備2 機器の接続を確認する

機器の接続を確認し,コンピュータ・プロジェクター・ペンタブレットの動作確認を行います。 コンピュータの信号をプロジェクターに送るケーブルは長めのものを用意した方が会場の設営に制限が少なくなります。

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準備3 表示されない場合の対応

電源の確認をする
コードの接続を確認する
手書き文字でコメントを入れたり,イラストを書き込んだりすることができるアノテーション&手書きソフトがインストールされているかを確認する
コンピュータを再起動する

それでも解決しない場合は,システムを管理している部門に相談しましょう。

何本もの接続コードや電源コードがあります。コネクターの形が違いますから,
接続ミスは起こりませんが,コードに「ペンタブレット側USB」「PC 側USB」の
ようにラベルをつけておくと接続が短時間で完了します。

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準備4 手書きソフトの確認

手書きのコメントやイラストを挿入することが簡単にできるソフトウェアです。 注目させたい部分に注釈を入れたり,簡単なイラストをつけたい時に大変便利な機能を持っています。 基本的な使い方をいくつか紹介しましょう。
   

◎デジカメやスキャナで取り込んだ静止画にメッセージを書き加えたり,イラストを描くことができます。 例えばディベートとして,「A woman's place is in the home. 女性がいるべき場所は家庭である。」という論題を設定し, ディベートを開始する段階で,女性と男性の働く姿,家庭の姿などを見せながら,論題への導入と焦点化をする際に効果的に使えます。

◎ペンツールを使ってコンピュータのデスクトップ上に直接書き込むことができます。タブレットのペンを裏返すと 消しゴムツールに切り替わり,消したり修正したりすることも簡単にできます。 書いたコメントやメッセージは「付箋紙機能」を使って,付箋紙としてデスクトップ上に貼り付けることができます。

◎画面をホワイトボードとして表示させることができます。 プレゼンテーションの時に便利な機能です。 画面に書いた内容は,画像として保存しておくこともできます。

◎PowerPoint のスライドショー機能を利用した際に,手書きコメントを書き加えながらプレゼンテーションを進めていくことができます。
ディベートの進行表示し,特に確認したい項目を強調する際に有効な手段となります。

▲画面に書きこんでいる様子
  ・映像を見る  (1分06秒)
高画質 低画質

◎虫眼鏡ツールを使うと画面の一部を拡大表示することができます。

▲ディベートの進行表示を強調
ディベートの進行を表示し,特に確認したい項目を強調する際等で,有効な手段となります。



スライドショーモードでは,ツールBOXの中から「マウス」「ペン」「ペンの設定」「消しゴム」「クリア」「ページ戻り」「ページ送り」の機能が選択できます。

▲ペンの設定画面
拡大して見る
ペンの設定では,「ペン」「マーカー」に種類の指定ができます。マーカーは文字や図版にチェックマークを入れる時に便利な機能です。

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