事前準備1 ディベートの準備をしましょう。
ディベートにはいくつかの約束ごとがあります。
1)「対立」が基本
ディベートの基本は「対立」です。話し合うテーマは 「〜は,…すべきだ」という命題の形で示されます。「すべきか,すべきでないか」という判断の妥当性について限られた時間の中で,議論が展開されます。
2)「論題」の設定がポイント
対立型の話し合いをするには「論題」の設定が大きく関わってきます。論題によって「肯定・否定」の二つの立場を明確にする必要があります。肯定側と否定側に機械的に分けられて,議論が展開されます。
3)フォーマットは「時間・順序」を公平に設計する
もっとも単純な進行形式(フォーマット)は,「肯定スピーチで始まって肯定スピーチで終わる」「両チームの持ち時間を均等にする」を柱に組み立てることになります。
肯定側立論 2分
否定側質疑 2分
否定側立論 2分
肯定側質疑 2分
準備時間 3分
否定側反駁 2分
肯定側反駁 2分
肯定・否定双方の「時間・順序」が公平になるように設計します。準備時間はステージとステージの間にとるようにします。スピーチには「立論」「反駁」の二つがあり,相手の立論に対して反駁することになります。「質疑」はディベートのタイプによって入れない場合もあります。
4)発言ルールの工夫
授業でのディベートでは「発言ルール」を様々に工夫することができる。
・発言の順番や時間をはっきりと決め,相手の議論の途中で口をはさむことはできない
・前半戦で争点となる議論はすべて提出しなくてはならない
・持ち時間中,メンバーは何人でも自由に立って発言してよい
・主張と根拠をセットとした「証明された議論」を戦わせる
・相手の「主張と根拠との間にズレや矛盾はないか」を検証し,おかしいと判断したところをさらに根拠を示して反論していく
5)判定方法に関して
どちらの議論のほうがより説得力があるかを競い合うことになる。判定の原則は奇数人の審判が投票で実施します。
これらのディベートの流れを生徒に理解させた上で,論題を発表します。
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