具体的な実践事例
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  高等学校 日本史B 兵庫県立三木東高等学校 宇野 徹
IT活用のポイント
授業場所 □普通教室 □コンピュータ教室 ■特別教室 □体育館 
□運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 ■一斉学習 □グループ学習 □個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 □導入 ■展開 □まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 ■教員 □学習者 □その他〔 〕
ITを活用する目的 □課題の提示 □動機付け ■教員の説明資料 □学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 □モデルの提示 □失敗例の提示 □体験の想起 □比較 □振り返り □体験の代行 □その他〔 〕
活用するIT ■コンピュータ ■プロジェクタ ■スクリーン □電子ホワイトボード □実物投影機 □デジタルカメラ □ビデオ □インターネット ■デジタルコンテンツ □CD-ROM □スピーカー □その他〔 〕

セールスポイント
クロノス・システムを活用することで,日本史全体のなかでの地域史の位置付けを時間的・空間的にわかりやすく整理して,歴史事象の関係を立体的に把握させることができる。

単元名
「織田信長の播磨制圧と別所長治」
学習指導要領との対応:
内容 (1) 歴史の考察
 地域社会の歴史と文化

指導目標
(1) クロノス・システムを活用することにより,織田信長の天下統一事業における「三木合戦」の時間的な位置付けについて把握させる。
(2) 三木合戦を,中世的権威を否定する信長と,それに対して中世的権威の範疇で行動していた別所氏との相克であったことを理解させる。

指導計画
(1) 16世紀後半の合戦史における三木合戦の時間的な位置付けを,クロノマトリクスビューで概観させる。他の合戦と比べ,三木合戦に費やされた期間が長いことに気付かせる。
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k
(2) 織田信長の天下統一事業を,クロノマトリクスビューで概観する。その際,カードビューを利用した説明を参考に,シナリオに対応したレジュメの空欄に該当する語句を考え記入させる。
(3) 播磨における別所氏の動向を,クロノマトリクスビューで概観する。その際,カードビューを利用した説明を参考に,シナリオに対応したレジュメの空欄に該当する語句を考え記入させる。
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
(4) 織田氏と別所氏の両者別々の動向を,クロノマトリクスビューで同一画面に提示し概観させる。織田氏が中世的権威を否定し,別所氏が中世的権威の範疇で行動したことに着目させる。
(5) 播磨における三木合戦の意義を考えさせる。別所氏の敗北が,播磨における中世的な秩序の終焉であり,また近世的秩序の形成の第一歩であることを理解させる。

指導上の留意点
クロノス・システムをスクリーンに投影して使用する際は,多岐にわたる項目を生徒に見やすく表示するために視点の切り替え・フォントの調整を工夫する必要がある。
また,関連する項目同士を関係線で結ぶことによって,日本史全体と地域史との関係をよりわかりやすく表示することができる。項目ごとに作成したカードビューには動画も静止画も添付することができるため視覚的にも学習効果を高めることができる。

参考資料
文部科学省平成15年度教育情報共有化促進モデル事業
  クロノス・プロジェクト
 http://www.hyogo-c.ed.jp/H15/joho/h15cronus/

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