具体的な実践事例
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  中学校・2年 数学 山梨県上野原町立平和中学校 降矢俊彦
IT活用のポイント
授業場所 □普通教室 ■コンピュータ教室 □特別教室 □体育館
□運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 ■一斉学習 □グループ学習 ■個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 ■導入 □展開 □まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 □教員 ■学習者 □その他〔 〕
ITを活用する目的 □課題の提示 □動機付け □教員の説明資料 □学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 □モデルの提示 □失敗例の提示 □体験の想起 □比較 □振り返り ■体験の代行 □その他〔 〕
活用するIT ■コンピュータ ■プロジェクタ ■スクリーン □電子ホワイトボード □実物投影機 □デジタルカメラ □ビデオ □インターネット □デジタルコンテンツ □CD-ROM □スピーカー ■その他〔LOGO言語〕

セールスポイント
運動場などで実際に歩きながら行う多角形の外角の和の実験を,試行錯誤を通して学ぶLOGO言語を利用して,コンピュータ教室でより多数回の実験を行う学習。

単元名
「平行と合同 多角形の内角と外角」
学習指導要領との対応:
第2学年 内容 B 図形 (1)
平行線の性質や三角形の角についての性質をもとにして,多角形の角についての性質が見いだせることを知ること。

指導目標
(1) 正多角形の性質について,具体的な操作活動から考えようとする。
(2) 正多角形の外角の和が360°になることに気付く。
(3) 多角形の外角の和が360°になることの証明ができる。

指導計画

(1)

logoの使い方を確認する。
今回使用するlogo言語の命令「えをもとへ」「まえへ ○○」「みぎへ ○○」について確認します。上の命令を利用して,画面に一辺が100の正方形を描いてください。
課題に入るまえに,logoを自由に利用する時間をとり,タートルグラフィックになれるようにしておく。
(2)
課題1を提示する。
課題1
次の命令を利用して,2と3を繰り返すと最初の位置にもどってくることができることを確かめなさい。
1 「えをもとへ」:画面とタートルを最初の状態にします。
2 「まえへ 100」:まっすぐ距離100の直線を描きます。
3 「みぎへ 60」:タートルの向きを右へ60°変更します。
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k

(3)

課題2を提示する。
課題2
課題1と同じようにして,同じ角度ずつタートルの向きを変えて,最初の位置にもどってくる角度は,60°以外の角度で何度の場合がありますか。
また,そのときにできる図形は正何角形になりますか。できるだけ多くの場合を確かめてみましょう。ただし,角度は90°以下で考えてください。
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
資料画像1

(4)

課題2で,気が付くことは何か。
・ 方向を変える角度が小さくなると,辺の数は増える。
・ 方向を変える角度が大きくなると,辺の数は減る
・ でたらめな角度だと,もとの位置にもどることはできない。
・ 360°÷(辺の数)で,方向を変える角度が求められる。
・ 外角の和は360°である。
・ 90°を超える角度でも試してみたい。

(5)

(4)の内容から,外角の和が360°になることは,多角形を描くタートルが図形を1周する間に,1回転することから気付かせる。

(6)

多角形の外角の和が360°になることの証明を行う。

指導上の留意点
(1) ここで利用するlogoの命令は「えをもとへ」「まえへ ○○」「みぎへ ○○」に限られているので,キーの履歴機能を利用してもよいことを伝える。
(2) 課題2は,logoを自由に使用させて,試行錯誤の中から図形の性質を発見できるように時間を十分にとる。

参考資料
「logo情報室」(フリーなプログラムミング言語ロゴ坊へのリンクがあります)
http://www.logob.com/logo/

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