高等学校　国語表現I　慶應義塾湘南藤沢中・高等部　田邊則彦

授業場所 ■普通教室　□コンピュータ教室　□特別教室　□体育館 □運動場　□屋外　□その他〔　〕 授業形態 ■一斉学習　□グループ学習　□個別学習　□補習　□その他〔　〕 ITを活用する場面 ■導入　■展開　■まとめ　□その他〔　〕 ITを主に活用する者 ■教員　■学習者　□その他〔　〕 ITを活用する目的 ■課題の提示　■動機付け　■教員の説明資料　■学習者の説明資料　□繰り返しによる定着　■モデルの提示　□失敗例の提示　□体験の想起　■比較　□振り返り　□体験の代行　□その他〔　〕 活用するIT ■コンピュータ　■プロジェクタ　■スクリーン　□電子ホワイトボード　■実物投影機　□デジタルカメラ　□ビデオ　■インターネット　□デジタルコンテンツ　□CD-ROM　□スピーカー　□その他〔　〕 データベースの利用を通して，電子化された情報の活用について学ぶ。引用や複製に関する知識を学ぶ場にもつなげられる。新聞記事の検索やイメージの検索を楽しく学べる。 「表現編　話すこと３『朗読・スピーチ・ディベート』」 学習指導要領との対応： 内容 ア 　自分の考えをもって論理的に意見を述べたり，相手の考えを尊重して話し合ったりすること。 イ 　情報を収集，整理し，正確かつ簡潔に伝える文章にまとめること。 ウ 　目的や場に応じて，言葉遣いや文体など表現を工夫して話したり書いたりすること。 エ 　様々な表現についてその効果を吟味し，自分の表現や推敲に役立てること。 オ 　国語の表現の特色，語句や語彙の成り立ち及び言語の役割について理解を深めること。 データベースの利用を通して，電子化された情報の最も優れた特徴である加工・編集の容易であることに気づかせる。また，引用や複製に関する正しい認識を育て「情報倫理教育」の入り口として位置づける。 自分の誕生した年や日の出来事について調べ，興味を持ったトピックスについてさらに詳細をインターネットで調べ，インターネットで入手できる情報の検索方法に慣れさせる。時代背景を理解するために当時の映像資料をデジタルアーカイブから見つけてくる。 （１） 新聞記事データベースを利用して，自分の誕生年・誕生月・誕生日に起きた出来事について調べる。 ａ 有料データベースの利用が可能であれば，検索対象が広がる。有料データベースの利用が難しい場合は，無料で利用可能なデータベースの利用に留め，縮刷版の新聞記事等の書籍データを活用する。 　 ○誕生した年・月・日を対象に検索する。 ○興味を持ったトピックスの記事を閲覧し，ファイルとして保存する。 ○出典を明記しておく。 　 昭和６２年（１９８７年）の大きな出来事を新聞記事データベースで検索すると 　 □俳優の石原裕次郎死去 □安田火災がゴッホの「ひまわり」を５３億円で落札 □岡本綾子，米女子プロゴルフツアーの賞金女王に □地価高騰続き地上げ屋暗躍 □『朝シャン』『マルサ』 　 といった項目が出てくる。また，各月の主だったニュースもまとめられている。 　 □国鉄分割民営化ＪＲ発足 □利根川進マサチューセッツ工科大教授にノーベル医学生理学賞 □ブラック・マンデーニューヨーク株式市場の株価が暴落 ｂ 関連した記事や，インターネットでの検索を行い，さらに学習を深める。 （２） NICERのデジタルアーカイブ等を検索して関連するイメージの検索を行う。 図１　NICERの教育用コンテンツ検索画面 図２　イメージ検索でクリンソウを検索 （３） プレゼンテーションソフトで調べた内容をまとめる。 ○スライドは横置き ○1枚のスライドに適正な情報を配置 ○5枚程度のスライドにまとめる ○出典を明記する （４） 発表の場を設ける。 　 プロジェクタを活用して発表し，お互いに興味・関心を高め合う話し合いの場を持つ。 図３　発表スライド データベースの利用に関する導入学習が必要となる。有料データベースの場合でも「検索無料体験」等のサービスを提供しているところもある。佐賀新聞のWebページでは1994年以降の佐賀新聞掲載記事のうち外国通信社配信の一部を除き，無料で公開している。佐賀新聞を利用する際には，「小学校1年生の時の出来事」のようにデータベースに蓄積されているデータのNICERのページやイメージ検索の可能な検索エンジンを積極的に利用させたい。 （１） 佐賀新聞Webページ　http://www.saga-s.co.jp/ 　 （２） 有料新聞記事データベース　朝日新聞