具体的な実践事例
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  高等学校 生物I 北海道浜益高等学校 大畑真人
IT活用のポイント
授業場所 □普通教室 □コンピュータ教室 ■特別教室 □体育館
□運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 □一斉学習 ■グループ学習 □個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 ■導入 □展開 □まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 ■教員 ■学習者 □その他〔 〕
ITを活用する目的 ■課題の提示 ■動機付け ■教員の説明資料 □学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 ■モデルの提示 ■失敗例の提示 □体験の想起 □比較 □振り返り □体験の代行 □その他〔 〕
活用するIT □コンピュータ □プロジェクタ □スクリーン □電子ホワイトボード □実物投影機 □デジタルカメラ ■ビデオ □インターネット ■デジタルコンテンツ □CD-ROM □スピーカー ■その他〔テレビ〕

セールスポイント
実験を行う前に,ダイジェストビデオを見せることで学習者が実験内容とその意義を把握できるため,スムーズに実験を行うことができる。

単元名
「だ液腺染色体の観察」
学習指導要領との対応:
内容 (1) 生命の連続性 ウ 遺伝 (イ) 遺伝子と染色体


指導目標
双翅類の幼虫に見られるだ液腺の巨大染色体を観察し,染色体上に遺伝子が存在することを視覚的に理解させる。

指導計画
(1) 実験課題「だ液腺染色体の観察」を提示する。
(2) 実験内容及び手順などを示したデジタルコンテンツ(ダイジェストビデオ)を使いながら,本時で行う実験について説明を行う。特に,ポイントになる点においては強調し,生徒に一連の流れとポイントを理解させる。
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k
(3) ハエの幼虫を用いて実際に生徒に実験を行わせ,結果をスケッチさせる。
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
(4) 観察できる染色体数が通常の体細胞の半分である理由(相同染色体が対合している),横縞が観察できる理由(染色体が平行に並んでいる),パフが観察できた場合どのようなことが行われているか(染色体がほどけ,遺伝子が活性化している)などについて生徒に考察させる。

指導上の留意点
双翅類の幼虫に見られるだ液腺の巨大染色体は,繰り返し複製された染色体が分離せずに平行に並んでいるため,特有の横縞が観察できる。この横縞とパフの発生や染色体突然変異の関係から,細胞学的染色体地図が作られていることを学習することによって,染色体上に遺伝子が存在することが直感的に理解できる非常に優れた教材である。
だ液腺染色体の観察にはアカムシ(ユスリカの幼虫)が用いられるのが一般的であるが,地域や季節によっては入手が困難な場合がある。ハエの幼虫であれば,全国の釣具屋などで「サシ」という商品名で年中取り扱っている。
この実験にはいくつかの注意点やコツがあり,実験操作に不慣れな生徒にとっては決して簡単なものではない。このようなデジタルコンテンツを用いた事前指導を行うことで,実験の失敗が減少し,また,ポイントを押さえた観察ができるようになる。

参考資料
(1) 浜島書店編集部編(2003)「ニュービジュアル版新詳生物図表」:p98
(2) 北海道理科教育センターWebページ
http://www.ricen.hokkaido-c.ed.jp/contents/digicon/seibutsu/digi-seibutsu.html

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