具体的な実践事例
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  中学校・1年 理科(第2分野) 岡山県倉敷市立福田中学校 野稲 幸男
IT活用のポイント
授業場所 □普通教室 □コンピュータ教室 ■特別教室 □体育館 
□運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 ■一斉学習 ■グループ学習 □個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 ■導入 ■展開 ■まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 ■教員 ■学習者 □その他〔 〕
ITを活用する目的 ■課題の提示 ■動機付け ■教員の説明資料 □学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 ■モデルの提示 □失敗例の提示 □体験の想起 □比較 □振り返り ■体験の代行 □その他〔 〕
活用するIT ■コンピュータ □プロジェクタ □スクリーン ■電子ホワイトボード □実物投影機 □デジタルカメラ □ビデオ □インターネット ■デジタルコンテンツ □CD-ROM □スピーカー □その他〔 〕

セールスポイント
偏光顕微鏡画像のデジタルコンテンツにドラッグモーションソフトウェアを組み込むことで,あたかも顕微鏡を操作しながら観察しているかのような学習を行える。

単元名
「火成岩は何からできているか」
学習指導要領との対応:
内容 (2) 大地の変化 イ 火山と地震
(ア) 火山の形,活動の様子及びその噴出物を調べ,それらを地下のマグマの性質と関連付けてとらえるとともに,火山岩と深成岩の観察を行い,それらの組織の違いを成因と関連付けてとらえること。

指導目標
【例1】 花崗岩と安山岩及びそれらの岩石薄片プレパラートの観察を行い,火山岩と深成岩の組織の違いを指摘できる。
【例2】 「心も育つ理科コンテンツ」の鉱物学者のメッセージコンテンツを通して,岩石や鉱物の学習の意義や自然を探究する見方・考え方を例を挙げて説明できる。

指導計画
【例1】(1時間)
(1) 6種類の火成岩を仲間分けさせて,火成岩の分類を学習することを告げる。
 花崗岩,閃緑岩,斑糲岩,流紋岩,安山岩,玄武岩を色やつくりの違いで自由に仲間分けする活動を取り入れて動機付けを行う。
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k
(2) あらかじめ撮影しておいた火成岩の岩石薄片の顕微鏡画像を2人1台のノートパソコンで観察させる。
 厚さの違う白雲母の標本を2枚の偏光板で観察する実習を通して,偏光顕微鏡に使われている偏光板の原理を簡単に説明する。
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
(3) 等粒状組織,斑状組織の違いがマグマの冷え方に関係することを視聴覚教材と再結晶のモデル実験で説明する。
【例2】(1時間)
(1) 鉱物研究の第一人者である草地教授から,研究の様子の紹介や,研究の楽しさや難しさを語っている見方・考え方コンテンツの一部を一斉に視聴させ,科学者の仕事や自然を見つめる姿勢を紹介する。
(2) 班に2台のノートパソコンで「岩石・鉱物の広場」を自由に視聴させる。
 草地先生が長年研究を続けてこられた理由や,研究への姿勢,自然の事物・現象に対する見方や考え方を中心に視聴するように助言する。
(3) 等粒状組織,斑状組織の違いがマグマの冷え方に関係することを視聴覚教材と再結晶のモデル実験で説明する。
 班単位で,自分の気持ちを発表して伝え合う時間を取り,その後各班の代表に全体で発表させる。
ビデオクリップサムネール3
ビデオ300k ビデオ150k
(4) 次の時間は,火成岩以外の岩石を学習することを告げる。

指導上の留意点
岩石・鉱物の標本をできるだけ多く用意して個別観察,スケッチして火成岩のつくりの違いを見いださせることが重要である。一方偏光顕微鏡は台数が限られるので,「岩石・鉱物のひろば」の「この岩石はなんだ?」の偏光顕微鏡画像コンテンツを活用するとよい。
 
生徒の多くは科学者と接する機会は多くない。「草地先生って?」のコンテンツで鉱物学者の見方考え方や科学することのすばらしさを味わわせたい。

参考資料
(1) 「心も育つ理科コンテンツ」
   http://www2.jyose.pref.okayama.jp/e2a/index.htm
(2) 「岩石・鉱物のひろば」
   http://www2.jyose.pref.okayama.jp/e2a/ganseki/index.htm

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