具体的な実践事例
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  高等学校 2年・3年 化学 東京都開成高等学校 内川 章
IT活用のポイント
授業場所 □普通教室 □コンピュータ教室 ■特別教室 □体育館 □運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 □一斉学習 ■グループ学習 □個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 □導入 ■展開 □まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 □教員 ■学習者 □両方 □その他〔他校の教職員(授業参観者〕
ITを活用する目的 □課題の提示 □動機付け □教員の説明資料 □学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 □モデルの提示 □失敗例の提示 □体験の想起 □比較 □振り返り □体験の代行 ■その他〔課題の達成〕
活用するIT ■コンピュータ □プロジェクタ □スクリーン □電子ホワイトボード □実物投影機 □デジタルカメラ □ビデオ □インターネット □デジタルコンテンツ □CD-ROM □スピーカー □その他〔 〕

セールスポイント
任意に複数の芳香族化合物を選び,分離試薬を使って分離を試みる。結果が直ちに表示されるので,短時間で様々な組み合わせの分離を疑似体験できる。また,化合物を個別に選んで分離試薬を試すことで,個々の化合物の酸,塩基に対する反応や呈色を学習できる。

単元名
「芳香族化合物の性質」
芳香族分離確認シミュレーションの活用 −芳香族混合物の分離確認を疑似体験する−
学習指導要領との対応:
化学 I 内容 (2) 物質の種類と性質 イ 有機化合物 (イ)官能基を含む化合物
化学II 内容 (4) 課題研究 イ 特定の化学事象に関する研究

指導目標
  代表的な芳香族化合物の酸,塩基に対する反応を官能基の違いで個別に理解し,数種の混合物を適切な分離試薬を用いて分離できるようにする。

指導計画
(1) 酸・塩基に対する個別の反応の観察
フェノール,安息香酸,サリチル酸,アニリンなど,代表的な芳香族化合物の酸,塩基に対する反応と水層,油層への移動を観察する。結果は集計表に記録する。
 

フェノールの反応と呈色
 

サリチル酸二ナトリウム
の反応と呈色

アニリンの反応と呈色
 
(2) 混合物の分離確認
あらかじめ設定した芳香族化合物混合物の分離・確認を,分離試薬を選びながら試行錯誤で完成する。一通り完成したら,それぞれ自由に 混合物をつくり,分離確認を試みる。結果は記録用紙に書き込む。
 

ニトロベンゼン,フェノール,
安息香酸の分離確認

フェノール,安息香酸,
アニリンの分離確認
 
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
ビデオクリップサムネール3
ビデオ300k ビデオ150k


指導上の留意点
   本実践は次の課題プリントを用いて行った。
 
課題1 次の化合物について個々に,各分離試薬に対する変化や生成物を確認し,表に記入する。
○化合物
 a.ニトロベンゼン
 b.フェノール
 c.安息香酸 d.アニリン
 e.サリチル酸
 f.サリチル酸メチル
 g.アセチルサリチル酸
 h.ナトリウムフェノキシド
 i.安息香酸ナトリウム
 j.アニリン塩酸塩
 k.サリチル酸一ナトリウム
 l.サリチル酸二ナトリウム
○分離試薬等
 ア,塩酸を加える
 イ,二酸化炭素を通す
 ウ,水酸化ナトリウム水溶液を加える
 エ,炭酸水素ナトリウム水溶液を加える
 オ,塩化鉄(V)水溶液を加える
 カ,さらし粉水溶液を加える
課題2 次の混合物を各成分に分離し,確認する。
 結果は記録シートに記入する。
 A.ニトロベンゼン,フェノール,安息香酸
 B.アニリン,フェノール,ニトロベンゼン
 C.アニリン,サリチル酸,フェノール
 D.サリチル酸メチル,アセチルサリチル酸






参考資料
(1) 迷混の化学準備室
http://members.jcom.home.ne.jp/3234763001/
(2) 開成学園化学準備室
http://www008.upp.so-net.ne.jp/kaisei_c/

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