具体的な実践事例
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  小学校・5年 国語 熊野川町立熊野川小学校 山中昭岳
IT活用のポイント
授業場所 ■普通教室 □コンピュータ教室 □特別教室 □体育館
□運動場 □屋外 □その他〔 〕
授業形態 ■一斉学習 グループ学習 個別学習 □補習 □その他〔 〕
ITを活用する場面 ■導入 ■展開 ■まとめ □その他〔 〕
ITを主に活用する者 ■教員 □学習者 □その他〔 〕
ITを活用する目的 課題の提示 動機付け 教員の説明資料 学習者の説明資料 □繰り返しによる定着 ■モデルの提示 失敗例の提示 体験の想起 比較 振り返り □体験の代行 □その他〔 〕
活用するIT コンピュータ ■プロジェクタ ■スクリーン □電子ホワイトボード 実物投影機 デジタルカメラ ビデオ インターネット デジタルコンテンツ □CD-ROM ■スピーカー □その他〔 〕

セールスポイント
原稿棒読みの発表や早口,小さい声での発表から,相手にきちんと伝えることを意識した発表をする子どもたちへと変化していった。
本実践では,「相手にわかるように話しなさい。」「しっかり聞きなさい。」という教師による言葉だけの手だてではなく,子どもたち自身が,自分たちの話すこと・聞くことに関しての課題を見つけ,またその解決法を探っていくやり方を学習するのである。


単元名
ほんとにこんな発表でいいのかな?
学習指導要領との対応:
第5学年及び第6学年 内容 A 話すこと・聞くこと

ア 考えたことや自分の意図がわかるように話の組立てを工夫しながら目的や場に応じた適切な言葉遣いで話すこと。
ウ 自分の立場や意図をはっきりさせながら計画的に話し合うこと。

指導目標
(1) 自分の言いたいことを考えながら,伝えたいことに応じて内容を選択し,表現の仕方を工夫することができるようにする。
(2) 相手の意図をつかみながら聞き,計画的に話し合おうとする態度を育てる。

指導計画
(1) 今までの発表を振り返ってみよう 【ワークシート1】
・今までの発表の様子をビデオや写真でみる。
・発表をよくするためにはどうすればよいか,話し合う。
<この場面でのIT機器の活用の意図>
 自分たちが発表している実際の映像を見せることによって,よいところ,失敗しているところを客観的に振り返ることができる。その後の話し合いにおいても,この映像をもとに話されているため,客観的に話し合うことができる。
<ポイント>
 事前に,普段の発表の様子をビデオやデジタルカメラで撮影しておく。
<ビデオクリップ1について>
ビデオクリップサムネール1
ビデオ300k ビデオ150k
○映像で活用している機器
・プロジェクタ→クラス全員に映像が行き届くように大画面で見せるため
・黒板に貼ることができるマグネットスクリーン→書き込みが可能(ホワイトボードのマーカーで書ける)であり,黒板と併用して活用できるため
・デジタルビデオカメラ→事前に撮ったビデオを見せるため
・デジタルカメラ→事前に撮った写真を見せるため

【ワークシート1について】
  まずは,個別で自らの発表について振り返らせ,またどうすればよい発表なるかを手助けするシートとなっている。
(2) 発表ルールをつくろう 【ワークシート2】
・グループでルールづくりをする。
・クラスで発表ルールづくりをする。

<この場面でのIT機器の活用の意図>
  グループごとに発表するときに,資料として提示するグループで作成したワークシート2をクラス全員に見せることによって,クラス全体への話し合いの手助けとなる。
<ビデオクリップ2>
ビデオクリップサムネール2
ビデオ300k ビデオ150k
○映像で活用している機器
・同上のもの
・実物投影機→ワークシート2を提示するため
<ポイント>
  子どもたちに実物投影機を活用させ,これからの発表において活用させるよう促す。
【ワークシート2について】
  グループごとに考えまとめられたルールとそのルールについての説明を書き込むことができるようなシートとなっている。
(3) 発表を評価しよう
・発表の機会をつくり,作成した発表ルールをもとに,発表者を評価する。
【ワークシート3】
・発表を振り返る。【ワークシート4】

<この場面でのIT機器の活用の意図>
  子どもたちが書いてきたワークシートなどを拡大して見せることによって,クラス全体の話し合いの活性化を図る。
<ポイント>
  ワークシート3は聞いている子どもたち個別の評価となり,それを発表者に手渡し,発表者はそれらの評価を見て,自己評価を行わせるようにする。
<ビデオクリップ3>
ビデオクリップサムネール3
ビデオ300k ビデオ150k
○映像で活用している機器
・上記で示した物すべて

指導上の留意点
自分たちで気付き,考え,つくるルールをもとにして自己評価チェックリストづくりを行うようにする。特に失敗経験をもとに,どうすればよかったかを振り返らせながら,具体的に自己評価できるルールを考えさせる。
ルールづくりについては,改訂を重ねながらよりよいものをつくっていくようにするとさらに効果がある。

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