こんな場面でも使える
● 応用場面
テキストの表示の仕方が変わっただけなので,さまざまな言語活動に応用することが可能です。例えば,表示時間を短くして,表示された英語を音読させたり書き取らせたりすると,英語の表現や語順を記憶するために役立ちます。
その他,次のような場面で使用できます。
・ 個別学習
生徒一人一人が付属の速読用英文表示ツールにアクセスすることによって,それぞれの習熟の度合いに応じた読み方を生徒自らが選択し,自分に合った活動を組み立てることができます。また,テキストの選択やスラッシュを入れるところから個別に行えば,さらに進んだ個別学習となります。
生徒が個別学習を進める際の教材については,フロッピーディスクに保存して渡すこともできますが,電子メールのやりとりが可能な環境であれば,電子メールの添付ファイルを利用して教材を配布すると便利です。電子メールを使用すると,フロッピーディスクを利用するときよりもかなり短い時間でこの作業を行うことができます。
また,ネットワーク上で,生徒がアクセスできるフォルダを作り教材を置いて,各生徒がその教材を入手できるようにする方法もあります。
教材の選択から生徒自身で行う場合,インターネット上から文章を取り込むようなときには,コンピュータの持つ編集機能の中の「コピー」と「貼り付け」を利用すると便利です。
・ WPM (word per minute)の測定と記録
付属のツールには,読み取りにかかった時間を表示するウィンドウがついています。テキストの使用語数を控えておけば,これを利用することによって,生徒一人一人の読む速度を数値で測定し記録することができ,評価などの場面で役立ちます。WPMとは,「1分当たりに,正確な理解度をともなって読める語数」のことです。
このページで紹介している,速読用英文表示ツールを利用して,個別にWPMを測定する手順としては,下のようなものが考えられます。なお,この場合,英文の表示方法としては,「/全文」,または「//全文」を使用して,最終的に全文が表示されるようにします。
このような手順で速読練習を定期的に行い,結果を記録しておけば,自分の速読力の伸びが実感でき,学習に対する意欲を引き出す上で有効であると考えられます。
*手順
(1) |
与えられた英文の内容を読み取れたと思ったら,速読用ツールのストップボタンを押して時間表示を止め,読み取りにかかった時間を記録する。
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(2) |
読み返すことができないように,ツールの画面を最小化して,英文を画面上から消す。(読み返すと正確な速読力を把握できなくなる。)
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(3) |
あらかじめ配布された英文に関する質問に答える。(質問シートを教員が事前に作成し配布しておく。本文を読む前に質問を読まないように,シートは裏返しにしておくように指示する。)
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(4) |
教師の指示で,答えあわせをする。(グループ → 全体)
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(5) |
下の公式にそって,WPMを計算し,その数値を記録する。 |
・ WPM記録シート(PDF形式)
*公式
(例) 600語の本文を,4分間かかって読み,内容理解の設問(10問)の正解数が8だったときは,以下のようになります。
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