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小学校理科

画像を編集し,アニメーション作成を通して,「食物の消化と吸収」の内容をわかり直す
第6学年「ヒトや動物のからだ -食物の消化と吸収-」

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ポイント1:「食べ物の消化と吸収,排出」のアニメーションづくりを計画する

人や動物の体についての学習で,「食べ物の消化と吸収,排出」について学習した後,その学習内容を振り返り,理解の定着を促す場面です。かたいボール紙や画用紙などを使って,人体の図を自作して,それを活用したまとめの方法について話し合います。

ここでは,特に食べ物の消化と吸収,排出の様子がよくわかるように,デジタルカメラで撮影した人体の図の画像を活用することを確かめます。そして食べ物の移動に伴って人体の図の説明が表れるようなアニメ?ションづくりをしていく計画を立てます。その際,準備1で作成した簡単なアニメ?ションを提示するとわかりやすいでしょう。

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▲人体模型図
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ポイント2:人体の図を作成する

数人のグループを編成して,グループごとに,口や胃,腸を表した人体の図を作成していきます。デジタルカメラでの撮影も考慮して,人体の図の大きさは,四つ切り画用紙を2枚合わせた程度が適当です。

まず,はじめに白い四つ切り画用紙を2枚合わせて台紙をつくります。次に頭から脚の付け根のあたりまでの人のからだの形を色画用紙に書いて,切り抜きます。そして台紙に貼付けます。胃や腸などはそれぞれ色を少しずつ変えて,わかりやすいようにして,人の体の形に切り抜いたものの大きさに対応させて作成します。胃や腸などができると,台紙に貼付けた人の体の上に貼付けます。さらに,胃や腸などの各部の名称やそれぞれの説明も,用意していきます。また,食べ物も用意しておきます。

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▲撮影前の話し合い
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▲食べ物の位置のちがいと画面(口)
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▲食べ物の位置のちがいと画面(胃)
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▲食べ物の位置のちがいと画面(小腸)
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▲食べ物の位置のちがいと画面(大腸)
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ポイント3:デジタルカメラで撮影する

  1. アニメーションづくりに必要な画像を撮影していきます。ここでは,まず,画像のコマ数をきめましょう。コマ数は,およそ10〜15くらいにとどめておきます。場面ごとに学習してきた内容がきちんと表現できているかを設定の基準にしておくとよいでしょう。あるいは,胃や腸の各部分ごとに数を決めていく方法も効果的でしょう。撮影前に,胃や腸などの名称や解説を,どこに貼ればわかりやすいか話し合い,必ず撮影場面のリハーサルをしておきましょう。

  2. 三脚を使って撮影角度,撮影場所をしっかり固定しましょう。デジタルカメラと黒板や壁面に貼り出した人体の図との距離を調整したり,デジタルカメラを設置する高さを調節したりしましょう。目安は,距離:2m前後,高さ:子どもたちが貼付しやすいように1.5mくらいが適当でしょう。

  3. シャッターを押す時は,画像がぶれないように注意しましょう。また撮影ごとに,きちんと画像が撮れているかどうか,必ず再生してチェックしておきましょう。

  4. 食べ物が口に入ったところから,画像ごとに食べ物を移動させ,その都度,胃や腸などの名称と働きについて人体の図に貼付けていくと,食べ物の消化や吸収,排出の様子がわかりやすくなります。


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▲画像の一覧
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ポイント4:アニメーションを作成する

画像をうまく撮影することができたら,次にアニメーションを作成していきます。

まず,プレゼンテーションソフトを立ち上げましょう。準備3と同じような操作でパソコンに取り込んだ人体の図の画像をスライド画面に貼付けていきます。

はじめや終わりの画面を付け加えたり,タイトルを挿入したりしてアニメーション仕立てにしていきます。また,それぞれのスライドに画像とその解説を入れると効果的です。解説箇所の大きさは,スライドの大きさの半分以下にとどめ,解説もできるだけ簡潔な文で表現することが大切です。

 
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ポイント5:リムーバブルディスクを使う

  1. 各グループで作成したアニメーションをリムーバブルディスクに保存しておくと,作成時に使用していたパソコンとちがうパソコンでアニメーションを操作する場合にも便利です。

    準備4でも練習したように,まず,リムーバブルディスクをパソコンに差し込みます。画面上にディスクが確認できたら,それをクリックし開きます。残りの容量を確かめてから,保存したいアニメーションのファイルをクリックしてリムーバブルディスクのフォルダにペーストします。そして開いたディスクを閉じて,ディスクの作業が終了していることを確認した後,パソコンからはずします。

  2. リムーバブルディスクを別のパソコンで操作してみましょう。
    まず,リムーバブルディスクをパソコンにつなぎ,フォルダを開いて,パソコンのハードディスクにアニメーションのファイルをコピーします。プレゼンテーションソフトを立ち上げ,アニメーションのファイルをハードディスクのなかから選んで開きます。アニメーションがうまく稼動するのを確認してから,リムーバブルディスクを終了させ,パソコンからはずします。
 
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▲アニメーション表紙例
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ポイント6:アニメーションの試写会をして,学習のまとめをする

アニメーションの作成が終わると,次は,グループごとにアニメーションの発表を行い,クラス全体で学習のまとめを行う場面です。一つのパソコンとプロジェクターを接続させて,順番にアニメーションの発表を行うので,あらかじめリムーバブルディスクからパソコンのハードディスクにファイルをコピーしておきましょう。

アニメーションの試写の前に,作成意図や主張したいことなどを発表したり,試写後,内容の選択についてのコメントを付け加えたりしておくと,なおいっそう理解が深まります。
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