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小学校理科

シミュレーションを利用して,授業中に行うことが難しい観察を補ってみよう
中学校第2分野「大地の変化」

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成功のコツ1:シミュレーションを動かす前に,目的意識を持たせる

授業が始まってすぐに,何の説明もなく,生徒にシミュレーションを使わせるのは効果的ではありません。生徒に目的意識を持たせた上でシミュレーションを利用させることが大切です。

目的意識を持たせる手立ての一つは,直接の実験・観察と同じように,「予想させてから自然現象を観察させる」ことが挙げられます。実験ノートやワークシートに予想を書かせたりするとよいでしょう。

また,「本時の目標をクラス全体で確認してからシミュレーションを利用する」というのも有効な手立てです。生徒は,どこに注目してシミュレーションの自然現象を観察すればよいのかを,明確に把握できます。
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▲条件を変えたりしながら繰り返し観察するように助言

成功のコツ2:繰り返し観察するように助言する

シミュレーションの利点の一つは,条件を変えたりしながら,自然現象の様子を繰り返し観察できるところにあります。例えば,この授業で紹介するシミュレーションを利用すると,さまざまな地域における地震の揺れの伝わり方を,繰り返し観察できます。

この利点を活かすために,シミュレーションの観察を一度で終了するのではなくて,条件を変えたりしながら,繰り返し観察するように助言しましょう。例えば,地震の揺れの伝わり方を再現するシミュレーションであれば,さまざまな地域の地震の様子を繰り返し観察することで,「どの地域の地震であっても,地震の揺れは震源から同心円上に広がっていく」という規則性を見出すことができます。
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成功のコツ3:シミュレーションを見た後は,クラス全体の話し合いを

シミュレーションを見た段階で学習が終わってしまっては,あまり効果的ではありません。シミュレーションを見た後は,生徒に気づいたことを発表させながら,クラス全体で話し合う場面を必ず設定しましょう。そうすることで,シミュレーションで再現された自然現象の理解を深めることができます。
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▲教科書,資料集,視聴覚教材などとシミュレーションを併用
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成功のコツ4:教科書,資料集,視聴覚教材などと,シミュレーションを併用する

シミュレーションで再現された自然現象は,疑似的なものです。しかし,現実の自然現象とは全く別のものとして生徒に捉えられてしまうと,生徒の理解を深めることはできません。

教科書,資料集,視聴覚教材などには,現実の自然現象を記録した写真や映像が掲載されています。これらをシミュレーションと併用することで,シミュレーションの自然現象と現実の自然現象を関係づけて理解させるような指導を心がけましょう。
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