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2.3.2  ICT環境の活用

授業におけるICT活用、とりわけ、普通教室や特別教室等における活用には、「二極化」傾向が認められる。例えば、普通教室において「ICTによって子どもの知的好奇心をくすぐる資料を提示している」という設問に対して、1)1週間に1回以上取り組んでいる、2)学期に数回程度は取り組んでいる、3)1年に1回程度なら取り組んでいる、4)まったく取り組んでいないという4つの回答選択肢を設けたが、それぞれは、小中学校の全回答の、5.1%、45.3%、18.7%、30.9%を占めることとなった。(図33)

同じく普通教室において「子どもに、ICTを用いて自らの思考や判断を仲間に効果的に表現させている」という設問に対しては上記の選択率は2.3%、32.1%26.1%、39.5%となった。ICT活用には、地域や学校による、「格差」が大きいことが明らかになった。 普通教室等におけるICT活用の障害は複合的ではあるが、「機器の台数不足」が教員にとっては深刻である。(図34)

見方を変えれば、整備が進むほどに、ICTの活用は増す。例えば、小学校の普通教室において「ICTによって子どもの知的好奇心をくすぐる資料を提示している」についてたずねた際に、「学期に数回程度」あるいはそれ以上と回答する割合は、普通教室におけるコンピュータの設置の充実度によって、変わる。1教室に「0.5台以上」設置されている場合は71.9%であるが、「0~0.5台未満」設置されている場合は65.5%となり、そして設置されていない場合は43.2%にまで減少する。(図35)

同様にして「子どもに、ICTを用いて自らの思考や判断を仲間に効果的に表現させている」についてたずねてみた場合も、回答率はそれぞれ、51.1%、43.9%、27.6%となった。換言すれば、コンピュータが普通教室に設置してあるか否かは、それを活用するか否かを教員が決定する際、極めて大きな影響を与えていると言える。(図36)

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