1. ホーム >
  2. 教室のICT環境の将来像 >
  3. 2010年の将来像について >
  4. <コラム>「2010年の教室物語」

<コラム>「2010年の教室物語」

2010年5月X日○×小学校4年生クラスの一日

「では、1限目の算数の授業を始めましょう。」
先生は、スクリーンの映像を、自分のタブレットPCに切り替えた。そこには教科書
と同じ映像が映っている。デジタル教科書によって、先生は子どもたちの持つ教科書と同じ映像を大きく映しながら、授業が進められるようになった。
「今日は35ページから。今までは計算だったけど、今日からはちょっと難しいわよ。問題を良く読んで考えてみてね。」
今日からは文章題。植木算の学習である。
「まずは最初の問題。周りが10メートルの池があります
。その周りに、1メートル毎に木を植えたいと思います。何本の木が必要ですか?みんな、ノートに図を描いて考えてみて。」
子どもたちはノートに鉛筆で、図を書き始めた。先生はデジカメを持って机の間を回り、何人かの生徒のノートの図を写真にとる。それをプロジェクタで映しながら、
「じゃあ、みなさんの考えを発表してもらいます。まずはミユカちゃん。ミユカちゃんの書いた図はこれだよね。」
図を元に、何人かの考えを聞いていく。ポイントとなる部分は、ホワイトボードにまとめながら、授業は進んでいく。
「みんなわかったかな。じゃあ、次のは難しいよ。よく考えてね。10メートルの道があります。その片側に、端から端まで1メートル毎に木を植えたいと思います。何本の木が必要ですか?」
「簡単!先生、また図を書いて考えたらいいんだよね。」
子どもたちが図を書き始める。
「ちゃんと式も考えてね。」
同じように発表をしてもらいながら授業が進む。
最後に、教科書の図を使いながら、先生がまとめをして、1限目の授業は終了。

次のページに進む

ページの先頭に戻る