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2015年の将来像について(詳細)

「いってきまーす」
ヤスコさんは、今日も元気に家を出て、学校へ向かう。校門を通過すると名札に埋め込まれたICタグのにより、出欠席管理データベースに登録される。希望する保護者には、登校確認メールが送信されるようになっている。
ヤスコさんは、友だちと話をしながら教室に入り、30台のタブレットPCが収納されたキャビネットから1台を取り出して、メールをチェックした。先生が教室に入ってきた。「おはようございます。では、朝の会を始めましょう。」先生はみんなの顔を見渡しながら、手に持ったタブレットPCの画面をタッチした。タブレットPCの画面には、出欠席管理データベースの結果と欠席者のメール文が添付された出席簿ができあがっている。
1時間目の前には、個別学習の時間がある。漢字と計算を1日おきにすることになっている。今日は1年生から6年生までの計算問題が用意された電子ドリルの日である。答えを画面にペンで書き込むと、コンピュータが答え合わせをしてくれる。間違えると問題が増えるので、ヤスコさんは割り算の筆算の問題を慎重に行って、全問正解した。このドリルはいつでもやって良いことになっていて、時々家でもやっている。ヤスコさんは、4年生の問題をやっているが、タカシ君はどんどん進んでいてもう6年生の問題をやっている。先生は、子どもたちの進捗状況をチェックして、遅れている子どもには個別指導を行っている。
1時間目は、理科の植物観察の授業である。デジタル植物図鑑を使えば教室でも簡単に植物のことがわかるが,児童達には実体験が大切なので学校の周辺に植物調査に出かけることにした。児童達はデジタルカメラの付いた携帯端末を使って見つけた植物の花や葉の撮影をした。
「めずらしい花をみつけたけど何という花かな」「携帯端末のテレビ会議を使って博物館の先生に聞いてみたらどう」 さっそく児童はテレビ会議で博物館の先生と話をした。「博物館の先生,こんにちは。紫色の花を見つけたのですが何という花かわからないので教えてください」「住宅地では珍しい花を見つけましたね。それはスミレの仲間ですね」こうして児童達の学習は深まっていった。

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