海外実地調査結果
4.2 英国(イングランド)
- 今回訪問した学校は、いずれの学校でも普通教室や特別教室、体育館にまで天 吊のプロジェクタが設置され、インタラクティブホワイトボードが整備されて いた。さらに通常のコンピュータ教室以外に、教科ごとにコンピュータ教室を 持つ事例も合った。また、ソフト面では、校務処理システムをベースに、各種 デジタル教材の活用と教師間での児童・生徒に関する情報共有が図られている。
- 教育委員会には、e-StrategyManagerという学校のICT 活用を支援するスタッフの責任者が配置され、教具の管理や学校へ訪問しての サポートなど、サービスを提供しており、学校はその経費を負担する。
- 学校におけるICT機器を活用した指導力の向上に対する工夫としては、シニアリーダーシップグループ内にその担当者を位置づけ、学校経営上の課題として、システマティックに対応している(学校CIOに準ずる)。さらに、多くの中等学校では、各教科に1名の核になる教師を中心に教材が作成され、定期的な教科会議を経て、校内のよりよい実践を共有するというシステムが確立されている。
このように英国においては、「教師の努力よりもまず環境整備」に力をいれ、教師をサポートしているが、その裏付けとなる予算措置も充分に計られている。