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海外実地調査結果

4.3   米国

  1. 今回訪問した小学校では、無線で接続されたIWBとノートパソコンを用いて、生徒 のパソコンの画面を全員に映し出しながら、プレゼンテーションを行う授業を行っ ていた。また、中等学校(中高一貫の総合高校)では、70以上もあるすべての教 室にIWBとプロジェクタ、パソコンを内蔵した教卓が設置されていた。
  2. このような環境整備を支援する教育CIOは、今回調査したすべての学区において 学区の副教育長と位置づけられており、企業のCIOと同じく、学区の「最高情報統 括責任者」である。その職務は「情報共有」から、教員・スタッフの研修まで、実施、 運営に関するすべての権限と責任を有している。
  3. 教育CIOは、教員への授業支援として番組作成、ストリーミングコンテンツを授業 で容易に利用するためのファイル化とファイルサーバへの蓄積サービスなどにも、 どの学区も力を入れていた。また、すぐに聞くことができるヘルプデスクが学区で 用意されており、8~10名程度のスタッフが常駐し、対応に当たっている。 また、CIOのみならず、校長先生も含め、大変強力なリーダシップを発揮し、教育改革を進めているが、その際、非常に上手にICTや人材を利用している。

このように米国における教育CIOの権限は高く、わが国においても各都道府県、 政令市が主体となって、必要と判断した地域で導入すべきであると考える。

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