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4.3.4  教育情報化先進地域の学校の様子

教育CIOを中心として、学校の情報化の整備、活用も進んでいる。VAで訪問した学校では、学校内すべてで無線LANが利用できるように設定されている。小学校では、無線で接続されたIWBとノートパソコンを用いて、生徒のパソコンの画面を全員に映し出しながら、プレゼンテーションを行う授業を行っていた。画面のコントロールは、教師の持つタブレットPCからも可能である。実物投影機を利用した美術の指導や、歴史の授業で、ストリーミングコンテンツをファイル化したものを利用している事例を見ることができた。

新設されて2年目の中等学校(中高一貫の総合高校)では、70以上もあるすべての教室にIWBとプロジェクタ、パソコンを内蔵した教卓が設置されている。また、どの教室のどの授業でもこれらが活用されていたことには大変驚いた。校舎の真ん中には大きなメディアセンターが配置されている。そこには、本はもちろん、自由に利用できるパソコンが約40台設置されていた。また、本棚で仕切られたスペース5カ所は、教室として利用できるよう40名が島状に座れる椅子と丸テーブル、IWBとプロジェクタ内蔵教卓が用意され、ここでもプロジェクタを利用した授業が簡単にできるようになっていた。

機器の導入に関しては、企業の支援を受けていると校長が話をしていた。また、100名以上いる教員に関しても、校長がすべて面接を行い、校長の目指す学校作りに参画できるスタッフを集めている。そのためか、学校内のスタッフの連携が非常に強いこと、校長が様々教室に入っていっては授業中に生徒とコミュニケーションをとるのであるが、どの先生も、生徒もそれを普通に受け入れる状況が作り出されていた。校長が目指す学校像をスタッフ、生徒が共有し、実現に向けて動いている様子が見て取れた。

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