- ホーム >
- 次世代モデルに向けた検討課題の現状と動向 >
- 学校におけるICT環境の将来像 >
- 2015年までに実現したいこと
5.1.4 2015年までに実現したいこと
2015年の目標は、児童生徒が一人1台でコンピュータを様々な学習場面において、学校内のどこでも活用する状況が定着していることである。
「クラス用コンピュータ」を増設し、学校全体で1クラス分から、学年毎に1クラス分のコンピュータを用意することが望まれる。ネットワークに接続されたコンピュータを児童生徒が必要に応じて活用し、学習形態に応じて、タブレットPC,PDA(携帯端末)等の個人用学習端末を積極的に活用することが考えられる。
各教室には、2台以上の提示装置を整備し、コンテンツの内容や授業形態によって、様々に活用する。例えば、一斉指導場面では、天吊り型プロジェクタと電子情報ボードを活用し、大型ディスプレイは超高精細映像コンテンツの提示や、グループでの活用が行われる。
特別教室の情報化も教科の特性に応じて積極的に進め、教科の学習に必要なコンピュータや周辺機器を整備する。
学校内は、高速な無線LANによってどこからでもネットワークに接続できるようなり、ユビキタス環境を実現する。教科書はすべてデジタル化されており、e-Learningシステムによる個別学習が可能になっている。
これらによって、一斉指導中心のICTの活用から、個別学習やグループ学習を含む、多様な学習場面でのICT活用へとシフトし、プロジェクト型学習におけるICT活用も積極的に行われるようになる。2015年前後は、ICT活用の多様化へと移行する転換期であり、浸透するまでにはおそらくかなりの時間を要するだろう。
学校の特色に応じたICT環境整備も積極的に行われるべきである。例えば、「情報」専門高等学校においては、生徒一人1台のコンピュータ整備を早期に実現するなどの取り組みが求められる。