校務を情報化することによって、作業の減少や効率化、指導や学校運営の改善、地域住民の協力など、さまざまな恩恵を受けることができます。
1.業務の軽減と効率化
校務にかかわる情報を電子化し、共有できるようにしておくと、同じ内容を何度も手書きで転記したり、その都度ワープロで文書を作成したりする手間を省くことができます。また、公文書のやり取りをネットワークを介して行うことにより、紙の文書のやり取りの手間もなくなり、決裁などの手続きもスムーズに実施できるようになります。
2.教育活動の質の改善
校務情報化により校務の軽減と効率化が図られることで、その時間を生徒に対するさまざまな教育活動へと割くことができます。その結果として、教育の質的改善へとつながります。
●児童生徒に対する教育の質の向上
→児童生徒に接する時間が増加
→教材等の共有化による授業の充実
→複数の教師間での学習者情報の共有化による教育の質の向上
●学校経営の改善と効率化
→教職員間での情報共有化による共通理解の促進
→学校の現状の把握・分析の実施
→電子決裁システムの導入などにより、学校経営の改善と効率化を実施
3.保護者や地域との連携
Webページによる情報発信を行うことにより、従来母親にしか伝わらなかった学校の情報が、父親や地域にも伝わることになります。これによって、保護者や地域との連携をさらに進めることにより、お互いが協力して教育活動に当たる体制を作り出すのです。
●保護者との情報共有の促進
→Webページや電子メールなどにより、学校の理念や教育方針、教育活動の内容などを情報発信
●児童生徒や地域の安全・安心の確保
→不審者情報などを保護者にメール配信したり、ICカードを利用した登下校状況の把握などに情報システムを活用
●地域への情報公開・説明責任の明確化
→Webページなどの情報公開ツールを活用し、地域へ情報公開
4.情報セキュリティの確保
近年、私物PCの利用やデータの持ち出しなどによる情報の流出や紛失が大きな社会問題となっています。校務を情報化すれば、セキュリティの確保された安全なサーバ上で情報を一元管理できるので、このようなリスクを大幅に軽減することができます。
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