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  4. 中学校での特徴的な事例

3.1.3  中学校での特徴的な事例

3.1  .3.1  すぐに使える教室環境の整備

小学校と比べ中学校では、教科による活用の差が広がっている。コンピュータ室や特別教室などの機器は整いつつあるが、今後は、普通教室において気軽に使える環境整備が重要なポイントとなる。彦根市立中央中学校では、全普通教室に、PCや液晶プロジェクタ、AV機器を設置し、日常的に活用できる環境を整備している。同様の事は、前橋第三中学校などでもいえる。環境整備をきちんと行い、教師が必要と思ったときにすぐに活用できるよう準備をしておくことが日常での活用の第一歩であろう。

小牧市立光が丘中学校では、機器をすべての教室に一気に整備を行うことができないため、一つの空き教室に機器を集中させ、容易にICTを利用した授業を行える教室として整備し、そのメリットを教師に体験してもらえるようにしている。現在でもこの教室の活用頻度は上がってきており、今後各教室のICT機器の整備が進めば、学校ぐるみの取り組みとして自然に広がっていくと考えられる。

3.1  .3.2  デジタルカメラの多面的な活用

また、小学校と同じく、デジタルカメラの利用頻度は高い。動画機能も授業において良く活用されている。反面、活用の頻度が上がると、バッテリーなどの消耗品の交換、故障などによる修理も必要となる。

3.1  .3.2  校務の情報化を軸とした学校の情報化

安曇野市立豊科南中学校に見られる校務の情報化を中心とした取り組みも参考になる。校務の情報化を進めることにより、教師はコンピュータを使わざるを得ない状況を作り出すことができる。また、業務の効率化により、より時間ができるというメリットを実感することで、より積極的な活用に広がってきている。教科別指導を行いながら、一人一人の生徒の様子について、それぞれの教員が見たり、感じたりしたことを共有していくことにより、教師の指導の一貫性や生徒の状況の多面的な把握につながってきている。

前橋市立第三中学校でも、グループウェアやファイル共有などが進められている。これらにより、校務の効率化を行っている。

3.1.3.4  サーバの一括管理による管理業務の効率化

中学校においても、ネットワークやコンピュータの整備のための人材の配置は少なく、担当の教師にゆだねられているケースが多い。しかしながら、サーバ等を教育センターで一元管理するなど管理の方法を見直し、より学校現場の負担が少ない導入の方法で行う工夫が見られる。

3.1.3.5  デジタルコンテンツを大きく写して授業

中学校においても、デジタルコンテンツや電子教科書、教科書の図表をスキャナで読み込み大映しにしながら授業を行うことで、効果的に授業を進めることができる。多くの学校でもこのような実践を進めていた。

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