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3.2.2  訪問地区の状況と全国での位置付け

訪問調査を行った教育委員会や教育センターの管轄の学校数は、少ないところでは4校から、多いところでは70校以上と相違はあるものの、いずれも、ネットワークは教育センター等でレイヤ3スイッチにより目的に合わせた集中管理が行われていた。アンケート調査では、学校間を結ぶ教育用イントラネットが整備されている割合は43%と半数以下である。つくば市教育委員会では、接続されている全PCのソフトウェアやウイルス対策、OSアップデートの状況等を把握出来るシステムが構築されていた。

訪問調査の5市町では、いずれも、指導主事クラスの情報担当者が置かれていた。一般にCIOは、大学なら副学長、学区なら副教育長クラスが担当する、情報システムや情報セキュリティ、個人情報保護など情報戦略に専門性を有し、経営戦略にも責任を持つ、経営と技術とを整合性を保って展開出来る人材を指す。これから考えると、訪問先の指導主事クラスの担当者は、CIOを実質的に補佐するCIO補佐官の位置付けに当たると考えられる。アンケート調査では教育委員会指導課などに情報担当者を置いている市町村は41.2%、教育センターに情報担当の指導主事を置いている市町村は18.6%と少数に留まっている。

前橋市教育委員会では、PC導入や障害対応などの質問・相談に応えるヘルプデスク2名を常駐させていたが、アンケート調査によると、このようなヘルプデスクを設置している市町村は18%程度と少数であった。

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